PR

ニュース 政治

くすぶる「解散風」 前回と似た状況 首相、政府・自民幹部と続々面会、麻生氏は「改憲同日選」進言

参院本会議に臨む安倍晋三首相=5日午前、国会(春名中撮影)
参院本会議に臨む安倍晋三首相=5日午前、国会(春名中撮影)

 夏の参院選に合わせて衆院を解散する「衆参同日選」論が永田町でくすぶっている。安倍晋三首相が政府・自民党幹部と相次ぎ面会する状況は、平成29年9月の前回衆院解散の直前と似ており、今月26日の今国会会期末に向け「解散風」が強まる可能性がある。(田中一世、大島悠亮)

 解散風がにわかに広がったのは大型連休中の4月30日夜だった。麻生太郎副総理兼財務相が東京・富ケ谷の首相の私邸で約2時間話し込んだ。ゴルフや外交など話題は多岐にわたったが、麻生氏は憲法改正を主要な争点に掲げた衆参同日選を進言したという。

 「(首相の祖父の)岸信介元首相や(父の)安倍晋太郎元外相は憲法改正をやりたかった。総理もやりたいのでしょう。憲法改正を実現するならダブルだ」

 首相は「お話は承りました」と応じただけで、言質を与えなかった。

 連想されるのは29年9月10日だ。麻生氏が首相の私邸を訪ねて衆院解散を勧めると、首相は15日後に解散の方針を表明した。

 今回の解散風はいったん弱まったかに見えたが、今月に入り政府・自民党幹部が相次いで首相と面会すると再び臆測が広がった。自民党の岸田文雄政調会長は3日夜、首相の私邸でワインを飲みながら50分間話し合った。参院選の公約が主題だったが、解散が話題になった可能性もある。首相は前回解散時も表明2日前に私邸で岸田氏に会った。

 4日には二階俊博幹事長が官邸で首相と30分以上会い「参院選の準備は万全。それ以外の選挙にも対応できる」と衆院選の態勢を取れるとの考えを伝えた。直後には麻生氏が官邸を訪れ、同行した財務省幹部を退席させた後の15分間、首相と2人きりで会談した。

 党内では「野党による内閣不信任決議案提出を理由に首相は同日選に踏み切るだろう」として、地元で選挙用事務所の契約を急ぐ議員も現れ始めた。首相が「風は気まぐれで、コントロールできるものでない」とけむに巻く中、すでに自民党の現職を引き締める効果が出ている。

 ただ、甘利明選対委員長は5日の講演で「『まあ(同日選は)ないだろう』という感触だ」と語り、二階氏も4日、「マスコミが希望しているだけだ」と否定した。過去の解散時には官邸幹部が事前に衆参の自民党国対委員長に解散日程について意見を求めるケースがあったが、今回はまだないようだ。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ