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【令和時代のキーワード】小林喜光三菱ケミカルホールディングス会長 「ゆでガエル」回避へ危機意識を 

インタビューに応じる、三菱ケミカルホールディングスの小林喜光会長=8日、東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)
インタビューに応じる、三菱ケミカルホールディングスの小林喜光会長=8日、東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)

 反省を込めて言えば、平成は敗北と挫折の時代だった。3月に出版した本に書き、4月の経済同友会代表幹事の退任記者会見でも同じことを述べたが、今の日本は「ゆでガエル」になろうとしている。熱湯にカエルを入れると驚いて跳びはねるが、冷たい水から徐々に加熱していくと、温度変化に気づかないままゆで上がってしまうのと同じだ。

 日本の国内総生産(GDP)はほんの少しずつ増えてはいるが、世界の伸び率はその2~3倍ある。企業競争力も低下の一途をたどっており、新しいコンセプトの商品やサービスは全て米中の企業によるものだ。日本はデジタル化の波にも乗り遅れてしまった。人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)といった新技術がどんどん登場し、革命期に入っているのにあいかわらずはんこを使っている。キャッシュレス化も進んでいない。

 日本人は「井の中の蛙(かわず)」にもなっている。留学者数からして少ない。若い人は「面倒くさい」と海外へ行きたがらず、親は子の安全を気にしすぎてリスクを取らない。この30年で、日本人の知的ハングリー精神はすっかりなくなってしまった。日本が活力を失ったのは、少子高齢化やデフレマインドのせいではなく、根源的には心の問題だ。

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