PR

ニュース 政治

国民、参院選大選挙区でも野党共闘加速

国民民主党の全国幹事会であいさつする玉木代表=10日午前、東京・永田町の党本部
国民民主党の全国幹事会であいさつする玉木代表=10日午前、東京・永田町の党本部

 夏の参院選で改選数3以上の選挙区をめぐり、国民民主党の方針が揺らぎつつある。「3人区以上は切磋琢磨(せっさたくま)する」(玉木雄一郎代表)として野党の候補者調整の対象外としてきたが、共倒れの懸念から、大阪(改選数4)、千葉(同3)、北海道(同3)などで調整を模索する動きがでてきているのだ。可能性が指摘される衆参同日選への焦りもあり、野党共闘の動きが急速に進んでいる。

 「維新があまりにも強すぎることが分かった。丸山穂高衆院議員がアホな発言をしても関係ない。維新が2人目の候補を出せば野党は共倒れになる」

 国民民主党の参院議員はこう述べ、大阪選挙区の情勢を悲観的に分析した。

 日本維新の会は、4月の大阪府知事・大阪市長のダブル選や衆院大阪12区補欠選挙を完勝した。その余勢を駆って、参院選でも大阪で2人目となる新人の女性候補を擁立する方針だ。

 維新は平成28年参院選でも大阪で2議席を獲得している。仮に維新が前回と同じ勢いを維持した場合、残る2議席を自民、公明、共産、立憲民主、国民民主が競う構図となりそうだ。

 このうち、立憲民主、国民民主の両党は、組織力で自民、公明、共産各党の後塵(こうじん)を拝している。国民民主党幹部は「他の選挙区での“お返し”を条件に、大阪ではわが党の候補を取り下げることも視野に入れている」とささやく。

 千葉選挙区でも水面下で候補の擁立見送りを求める動きがある。

 立憲民主党は今回、千葉で国民民主党から除籍処分を受けた長浜博行元環境相を擁立した。国民民主党執行部は対抗馬の選定を急いでいるが、肝心の党千葉県連幹部は「国民民主党が千葉で候補を擁立しても誰も応援してくれない。(党の支持団体の)連合も長浜氏を推薦している」と強調。長浜氏への一本化を決断すべきだと訴えた。

 逆に北海道では、この地域を金城湯池とする立憲民主党から国民民主党が支援を期待する動きがある。党幹部は「国民民主党の候補は無所属で出馬し、立憲民主党から推薦をもらう案もある。事実上の立憲民主党の2人目の候補」と話す。

 世論調査で国民民主党の政党支持率は、4月末の旧自由党との合併後も1%台に低迷したままだ。今回の擁立方針見直しの動きは、夏の大勝負を前に、国民民主党のやせ我慢が限界に達したことを示している。(広池慶一)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ