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窮地の岸田氏 菅長官急浮上で埋没の恐れ

 ただ、「ポスト安倍」に向け急速に存在感を増したのが、新元号「令和」を発表した菅氏だ。4月には岸田派の古賀誠名誉会長がBS番組で「(岸田氏が)ポスト安倍でなければいけないということでない」と発言。菅氏を首相候補に挙げ、波紋を広げた。

 派内からも「今や国民の人気を見ても菅氏が上」との声が漏れる。小泉進次郎厚生労働部会長らの名も挙がるが岸田氏が存在感を発揮しているとはいい難い。

 最近の岸田氏には迷いも見える。保守分裂となった4月の福岡県知事選では、麻生氏が岸田氏に自身が推した新人候補の応援に入るよう求めたが、岸田氏は最終的に断念した。

 麻生氏は岸田派などと合流する“大宏池会構想”に積極的で、恩を売れば、次の総裁選で有利になるとの見方もあった。しかし麻生氏と対立関係にあり、知事選で現職を支援した古賀氏や幹部が反対したためだ。

 「安倍首相との関係を維持していくことが何より大事です」

 「ポスト安倍」に関する古賀氏の発言後、ある岸田派幹部は岸田氏にこう進言した。強烈なライバルを前に、いばらの道はさらに険しくなっている。(田村龍彦)

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