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トランプ政権も厚遇…菅長官、ペンス氏と「ナンバー2」連携前面に

 大手金融CEOらとの意見交換会であいさつする菅官房長官(左)=10日、ニューヨーク(共同)
 大手金融CEOらとの意見交換会であいさつする菅官房長官(左)=10日、ニューヨーク(共同)

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は10日午後(日本時間11日午前)、ペンス米副大統領との会談や国連本部での講演をこなし、主要な訪米日程を終えた。ペンス氏とは北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射や日本人拉致問題、在日米軍再編など幅広い分野で連携することで一致。政権の要として存在感を増す菅氏には米側も政権幹部が相次いで応じ、強固な日米関係をアピールした。

 「会談を通じて拉致問題の早期解決や米軍再編の着実な推進に向けて連携を確認することができた。大変有意義だった」

 菅氏はニューヨークで開いた記者会見でこう強調した。今回の目玉だったペンス氏との会談は30分の予定を超えて約40分に及び、北朝鮮のミサイル発射から通商問題まで幅広い議論が行われた。日本政府関係者は「国家全体の戦略という観点から大所高所の議論がなされた」と語る。

 菅氏は官房長官として安倍晋三政権の「黒子役」に徹し、外交で表舞台に出ることは少ない。しかし、外国人労働者受け入れや携帯電話料金値下げなどを主導した実務能力の高さは評価が高く、新元号を発表した「令和おじさん」として知名度も急上昇している。

 安倍政権のナンバー2は副総理を兼務する麻生太郎財務相だが、米側も菅氏の立場を理解しているようだ。前日にはポンペオ国務長官、シャナハン国防長官代行と個別に会談。トランプ大統領はシャナハン氏を新たな国防長官に指名する意向で、2日間で米政権のトップ級3人と面会したことになる。

 トランプ氏とは面会しなかったが、別の政府関係者は「厚遇されている雰囲気はあった」と話す。米側には「ポスト安倍」候補とされる菅氏との関係を築いておこうとの思惑も透ける。

 首相への意欲を全否定する菅氏だが、「日本代表」としてペンス氏に注文も付けた。話題が米中貿易摩擦に及ぶと「米中両国が対話を通じ建設的に問題解決を図ることを期待する」と伝えた。日本経済への影響を案じ、ただ会いに来ただけではないと言わんばかりだった。

 会談では沖縄の基地負担軽減のための米軍普天間飛行場(宜野湾=ぎのわん=市)の名護市辺野古への移設推進や、今月下旬のトランプ氏の国賓としての来日へ連携することも確認した。新たな成果や政策の打ち出しがあったわけではないが、菅氏とペンス氏という「ナンバー2」同士で良好な日米関係を補強する形となった。(ニューヨーク 中村智隆)

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