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日米印比が対中包囲網 海自からは「いずも」参加

海上自衛隊の護衛艦「いずも」(自衛隊ヘリから、松本健吾撮影)
海上自衛隊の護衛艦「いずも」(自衛隊ヘリから、松本健吾撮影)

 海上自衛隊と米国、インド、フィリピンの各海軍が南シナ海で共同巡航訓練を行ったのは、一方的な現状変更を重ね、海洋進出を先鋭化させる中国を強く牽制(けんせい)するためだ。日米両政府が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」の旗の下、対中包囲網は狭まりつつある。

 訓練には、日米の計3隻に加え、印駆逐艦「コルカタ」と補給艦「シャクティ」、比フリゲート「アンドレス・ボニファシオ」の合計6隻が参加。艦隊を組みながら南シナ海を航行し、海自の護衛艦「いずも」の飛行甲板では、各国艦艇が搭載する航空機の発着艦訓練も行われた。

 海自はこれまで米印比の各海軍と2国間の共同訓練は南シナ海やインド洋などで行ってきたが、4カ国の枠組みは初めて。日本が訓練に参加させたいずもは、事実上の空母化改修が決まっている海自を象徴する艦艇だ。さらに今回は「日本版海兵隊」ともいわれる陸自の離島奪還専門部隊「水陸機動団」の隊員30人も乗艦させた。海自幹部は「中国の反発は想定した上での判断だ」と語る。

 中国は南シナ海を「核心的利益」と位置づけ、国際法に反する形で人工島の軍事拠点化を進める。今後は経済活動の拠点としても活用することで、実効支配を強める意図も指摘されている。

 米国は、人工島周辺を航行する「航行の自由」作戦を行うことで中国を牽制している。海自も米国や南シナ海沿岸国との共同訓練を通じてプレゼンス(存在感)を示してきたが、今回の4カ国での共同訓練は中国への圧力をさらに高める取り組みといえる。海自幹部は「南シナ海で起きていることは東シナ海でも起こり得る。決してひとごとではない」と危機感を募らせる。(石鍋圭)

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