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首相ビデオメッセージ全文「2020年に新憲法の気持ちに変わりない」

会場で上映された安倍晋三首相からのビデオメッセージ=3日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)
会場で上映された安倍晋三首相からのビデオメッセージ=3日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)

 安倍晋三首相(自民党総裁)は、3日に都内で開かれた改憲派の集会にビデオメッセージを寄せ、「2020年を新憲法施行の年にしたい気持ちに変わりはない」と述べた。ビデオメッセージの全文は次の通り。

 みなさん、こんにちは。自由民主党総裁の安倍晋三です。

 一昨日、皇太子殿下がご即位され、新しい時代、令和の時代がスタートしました。国民こぞって歴史的な皇位継承をことほぐ中、令和初の憲法記念日に「第21回公開憲法フォーラム」が盛大に開催されますことを、まずもってお喜び申し上げます。そして、改めて憲法改正の実現に向けて、それぞれのお立場で精力的に活動されている皆さまに心から敬意を表したいと思います。

 自民党は立党以来、憲法改正を党是としてまいりました。2年前の、この「憲法フォーラム」でのビデオメッセージにおいて、私は「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と申し上げましたが、今もその気持ちに変わりはありません。自民党においては国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という現行憲法の3つの基本的原理は堅持しつつ、昨年、改憲4項目の条文イメージをとりまとめ、今年の運動方針においても新しい時代に即した憲法の改正に向けて道筋をつける覚悟であることを確認いたしました。

 平和と繁栄を享受する一方で、大きな自然災害が相次いだ平成の時代。困難な災害の現場には、常に自衛隊員の姿がありました。夜を徹し、泥にまみれながらも、危険を顧みず、黙々と任務に当たる隊員諸君は被災された皆さんをはじめ、被災地を支える力となりました。

 また、PKO(国連平和維持活動)法の制定以降、延べ約6万人の自衛隊員が世界各地で平和と安定のため、汗を流し、現地の目線に立った支援、高い規律と丁寧な仕事ぶりで国際社会から高い評価を受けてまいりました。

 自衛隊はかつては厳しい目で見られた時代もありました。それでも、歯を食いしばり、ただひたすらに職務を全うしてきた。創設から60年余り、自衛隊に良い印象を持つ国民は、昭和の時代に6割、そして7割。平成にはおよそ9割に達しています。これは自衛隊諸君が自らの手で勝ち得た信頼であります。他の誰の力でもありません。

 次は政治が役割を果たすときです。すべての自衛隊員が、強い誇りを持って任務を全うできる環境を整えるため、憲法にしっかりと「自衛隊」と明記し、違憲論争に終止符を打つ。私は先頭に立って、責任をしっかりと果たしていく決意です。

 そして、教育の問題。この10月から幼児教育の無償化、そして、真に必要な子供たちの高等教育の無償化を実現いたします。子供たちこそ、この国の未来そのものです。世代を超えた「貧困の連鎖」を断ち切るため、家庭の経済事情にかかわらず、教育はすべての子供たちに真に開かれたものとしなければならない。私たちはこのことをしっかりと憲法に位置付けなければならないと考えます。

 新たな元号「令和」は歴史上初めて、国書である万葉集から引用したものです。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、決定しました。

 憲法は国の理想を語るものであり、次の時代への道しるべであります。令和元年という新たな時代のスタートラインに立って、私たちはどのような国づくりを進めていくのか、この国の未来像について真正面から議論を行うべきときに来ているのではないでしょうか。

 国民の代表である私たち国会議員が活発な議論を行い、この国のあるべき姿を提示していく責任があることは言うまでもありません。しかし、憲法改正の主役は、もとより国民の皆さまです。多くの国民の皆さまが憲法改正について自らの問題として大いに議論をし、理解を深めていただきたい。そう願っております。

 本日のフォーラムが、その大きな役割を果たすことを期待し、私のあいさつとさせていただきます。

 憲法改正に向けて、ともに頑張ってまいりましょう。

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