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対ロシア接近の北朝鮮を牽制 日米首脳、制裁維持へ決意共有

挨拶を交わすトランプ大統領(左)と安倍晋三首相=26日、米ワシントンのホワイトハウス(AP)
挨拶を交わすトランプ大統領(左)と安倍晋三首相=26日、米ワシントンのホワイトハウス(AP)

 トランプ米大統領は安倍晋三首相との26日の会談で、首相と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との直接会談について「全面的に協力する」と表明した。金氏が北朝鮮最高指導者として約8年ぶりに訪露し、プーチン大統領と会談した直後のこの発言は大きな意味を持つ。

 金氏はロシアの後ろ盾を得て、国連安全保障理事会の対北制裁を骨抜きにしようともくろむ。中国が対米貿易摩擦を抱えて対北制裁の緩和に動きづらい中、対露接近で局面を打開しようというわけだ。

 金氏はプーチン氏に対し、停滞する米朝協議の仲介役を依頼したといわれる。だが、場当たり的にロシアにすり寄っても、日米の強固な同盟に裏打ちされた北朝鮮政策は簡単に揺らぎようがない。

 首相はトランプ氏との会談後、露朝会談を踏まえ「国際社会が一致して朝鮮半島の非核化に取り組むことが大切だ」と記者団に述べた。ハガティ米駐日大使も記者団に対し、日米首脳が会談で対北朝鮮制裁を「維持する決意」で一致したと強調した。

 首相は米国訪問に先立つ欧州各国首脳との会談でも、北朝鮮の非核化に向けた日米の方針に支持を取り付けている。20カ国・地域(G20)首脳会議議長国の立場を生かし、北朝鮮の非核化に向けた国際社会の議論を米国とともに主導したい考えだ。

 金氏は非核化に関する交渉相手として「トランプ氏しか眼中にない」(外交筋)とされる。だが、政治生命をかけて拉致問題に取り組む首相の信念を共有するトランプ氏を軟化させ、制裁緩和を実現するには拉致問題の解決が前提だ。首相はトランプ氏との緊密な連携で北朝鮮を追いつめつつ、日朝首脳会談を引き続き模索することになる。(ワシントン 小川真由美)

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