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連続無投票当選の埼玉・横瀬町 なり手不足に危機感

横瀬町議選候補者ポスターの掲示板。定数と同じ数しか届け出がなく無投票に=16日、横瀬町横瀬(竹之内秀介撮影)
横瀬町議選候補者ポスターの掲示板。定数と同じ数しか届け出がなく無投票に=16日、横瀬町横瀬(竹之内秀介撮影)

 16日告示の横瀬町議選(定数12)は前回に続き2回連続で無投票当選となり、深刻な「なり手不足」を改めて印象づけた。急速に進む人口減や高齢化など山積する課題に対し、候補者が処方箋を競い合い、それを有権者が選択する機会は今回も失われた。町議会への関心が薄くなることが懸念される中、誰が「横瀬の未来」を語るのか。現場を歩いた。(竹之内秀介、写真も)

 告示日の16日。町内のあちこちで選挙カーが走り、候補者名を連呼していた。だが、そのボリュームはどこか遠慮気味な印象を受けた。公園を散歩していた男性(71)は「無投票になると分かっているから、力の入れ方も違うのだろう」と皮肉ってみせた。候補者の応援に駆けつけた60代の女性は無投票について「なれ合いみたいになるのは気持ち悪い」とこぼす。

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 今回、無投票当選したのはいずれも現職で37~71歳。平均年齢は59歳で、議員のなり手不足は深刻だ。町によると、町議の報酬は月20万1千円で、諸手当を含めると年収約300万円という。

 4期務めて引退した若林新一郎元議員(77)は「自営業や年金受給者でもなければ、議員に専念して家族を養うのは経済的に難しい。だから、有望な人材を見つけても『議員になったらどう』と誘うのは心苦しい」と明かす。

 「本当は出るつもりはなかったんだが…」。11回連続当選を果たした若林清平氏(71)は昨年、心筋梗塞を発症し、一時は引退も検討した。それでも出馬せざるを得なかった最大の理由は後継者不足だ。これまで支持者に何度か町議になるよう声をかけたが、家庭の事情などを理由に断られてしまった。

 16日、無投票当選が確定した瞬間、複雑な表情を浮かべた若林氏。約40年の議員人生を通して連続の無投票当選は初めてだったからだ。「たった1日で選挙が終われば、政策の争点化や論争も起こらず、町政への関心がますます薄れかねない」と漏らす。

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