PR

ニュース 政治

「忖度」ショックの直後…安倍政権、辞任ドミノ歯止めなるか

桜田義孝五輪担当相の辞任を受け記者団の質問に答える安倍晋三首相=10日午後、首相官邸(春名中撮影)
桜田義孝五輪担当相の辞任を受け記者団の質問に答える安倍晋三首相=10日午後、首相官邸(春名中撮影)

 桜田義孝五輪相が10日、自らの発言に責任を取るとして辞任した。安倍晋三政権に大きな打撃になるのは避けられない。

 桜田氏をめぐっては、昨年10月の五輪相就任後から発言が問題視されていた。

 昨秋の臨時国会では、サイバーセキュリティ担当相を兼務するにもかかわらず「自分ではパソコンは打たない」などと発言し、担当閣僚しての資質を問われた。今年2月には、競泳女子の池江璃花子選手が白血病を公表したことを受けて「がっかりしている」と発言し物議をかもした。

 今月9日の参院内閣委員会で、東日本大震災の被災地の宮城県石巻市を「いしまきし」と言い間違える答弁を繰り返したばかりでもあった。

 安倍首相は桜田氏の更迭に慎重姿勢をとり続けていたが、震災に関する問題発言が続く上、21日投開票の衆院大阪12区、沖縄3区の両補欠選挙や統一地方選後半戦への影響を避けたい思いがあったとみられる。

 ただ「下関北九州道路」の整備をめぐる「忖度(そんたく)」発言で塚田一郎元国土交通副大臣が辞任に追い込まれた直後というタイミングだった。しかも塚田氏と同様に問題発言を理由にした桜田氏の辞任は、安倍政権が弛緩していると指摘されても仕方がない。

 首相は10日、桜田氏の辞表を受理した後、記者団に自らの任命責任に言及して被災者に謝罪し、「全閣僚が復興相であるとの認識を再確認する」と表明した。首相自らが謝罪したことは政権の危機感を物語る。

 政府は2020年東京五輪に復興五輪の理念を掲げており、桜田氏の後任に鈴木俊一元五輪相を充てる方針を決めた。岩手県出身の鈴木氏を再起用することで火消しを急ぐ構えだが、“辞任ドミノ”に歯止めがかかるかは見通せない。(小川真由美)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ