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大阪ダブル選、もう政争は許されない

【2019統一地方選】大阪市長に当選が確実になった松井一郎氏(左)と大阪府知事に当選が確実になった吉村洋文氏。笑顔で握手をかわした=7日午後、大阪市中央区(彦野公太朗撮影)
【2019統一地方選】大阪市長に当選が確実になった松井一郎氏(左)と大阪府知事に当選が確実になった吉村洋文氏。笑顔で握手をかわした=7日午後、大阪市中央区(彦野公太朗撮影)

 「謙虚な心」で「丁寧な議論」をしていく-。大阪維新の会の松井一郎代表はダブル選の大勝にも浮かれたそぶりを見せず、大阪都構想の制度案の策定に時間をかける意向を示した。

 同時に「ワンイシュー(単一の争点)」の選挙で「民意」を得たとも強調。吉村洋文氏はテレビのインタビューで「公明党が民意をどう受け止めるかが重要。玉虫色を続けるなら全面対決すべきだ」と述べ、さっそく揺さぶりをかけた。

 維新が仕掛けた今回のダブル選については「公職の政治利用」という批判が各党から聞かれた。知事と市長を入れ替えてでも看板政策を前進させるという発想には政治的ダイナミズムがみられる半面、首長選では勝てるという打算が透けて見え、「思い上がり」を指摘する声もあった。

 維新は今後、新たに負託された4年という時間をかけて、硬軟織り交ぜた他会派との政治交渉を再開させることになるが、松井氏の言う「丁寧な議論」が前提になることは論をまたない。同時に行われた議会選挙でも勢力を伸長させ、大きな権力を得たからこそ、合意形成には真摯に取り組むべきだ。

 一方で対立候補を支えてきた自民党や公明党も、この結果を重く受け止める必要がある。「都構想を終わらせる」という主張は明確に否定された。反対は変わらないとしても、制度案を作る法定協議会で動議を連発し、議論を空転させるようなことは、責任ある政党としてもう許されないはずだ。(宝田良平)

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