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【横顔】出入国在留管理庁 初代長官、佐々木聖子(ささき・しょうこ)さん(57) 入管新制度の司令塔に

出入国在留管理庁の初代長官となった佐々木聖子さん
出入国在留管理庁の初代長官となった佐々木聖子さん

 「他国で成功しているものをそのまま導入しても無理。入管制度は、その国に合ったものでなくては」

 日本の労働政策にとって大きな転換点となる外国人の受け入れ拡大。法務省の入国管理局を改組し4月1日に発足した出入国在留管理庁の初代長官として、新制度の“司令塔”を担う。

 名前の由来は、一度に10人の話を聞き分けたといわれる聖徳太子。「両親からは『人の話をちゃんと聞くように』と諭されて育った」。東京大学在学中は仏像の研究に没頭。卒業論文のテーマも聖徳太子像だったという。

 卒業後に入省した法務省では、30年以上にわたり入管行政一筋。20代後半には休職し、シンガポールやカンボジアなど、仏像を通じて興味を持ったアジア諸国約15カ国を2年間かけて巡った。異国で「外国人」として過ごした経験から、「固有の歴史や文化という土台を踏まえた入管制度が必須」と確信した。

 新しい在留資格「特定技能」の創設を柱とする新制度のもとでは、5年間で約34万人もの外国人材の受け入れが想定されている。適切な在留管理や外国人への生活支援など、取り組むべき課題は多いが、「高いが、登れない山ではない」。趣味の登山になぞらえ、こう表現する。

 開庁式の初訓示では、職員に対し、外国人はもちろん受け入れ先の企業、外国人が居住する自治体の関係者らとの「対話」の大切さを説いた。仏教などの外来文化を取り込み、「和」の精神で日本を発展させた聖徳太子をお手本に、多様な文化と共存する社会の実現を目指す。(今村義丈)

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