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【顔の見えない議員たち】(上) 問われる議会の存在意義

 ただ、主要産業が乏しく人口が減少の一途をたどる村で、将来にわたる議会維持には依然不安も残る。高齢の男性住民は「なんぼ頑張っても、尻すぼみじゃ」と声をひそめた。

 2月に公表された全国町村議会議長会の調査によると、全国927の町村議会にいる議員計約1万1000人のうち、60歳以上は昨年7月時点で77・1%。10年前から17・7ポイント増えた。若年世代のなり手が確保できず、新陳代謝が進まない現状が改めて浮き彫りとなった。

都市と違い

 奈良と三重の両県境に周囲を囲まれる全国唯一の飛び地、和歌山県北山村。人口435人の村で開会中の村議会では12日、定数を6から全国最少となる5に1減する条例が成立した。

 28年7月以降、2年半にわたり欠員1が続いた末の決断。村区長会長の中弘也(63)は、「仕事ぶりがみえづらく、議員を増やす積極的な理由がみあたらない」と語る。

 元総務相の増田寛也が座長を務めた「日本創成会議」は26年、約20年後には人口減少で全国約1800市区町村のうち896が「消滅可能性都市」になると指摘した。人口減少という根本的な課題を解決しない限り、なり手不足問題も解決には至らない。

 和田は「10万人を超える大規模自治体とは自治のあり方が全く異なる」とし、現在の地方自治法は村のような小規模自治体にそぐわない面があると指摘したうえで、こう嘆く。「6人という小さな議会の維持さえ、村では難しい」

 地方議会が進むべき道筋は見えてこない。(敬称略)

     

 今月21日の知事選告示で、統一地方選が幕開けする。地方行政の一翼を担う地方議員のあり方について、考える。

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