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水素の利用拡大へ工程表改定 FCVの割高感解消は急務

 これに対し、燃料電池車(FCV)は700万円を超す高額な車両価格などが壁となり、普及は進んでいない。JXTGでは、千葉幕張を除く40カ所の水素ステーションでのFCVの利用台数は、平均すると1カ所あたり「1日数台」(桑原豊取締役常務執行役員)にとどまっているという。

 3年ぶりに改定した工程表では、同格のFCVとハイブリッド車(HV)の価格差を大幅に縮める方針を明記した。FCVの台数が増えなければ水素ステーションの収益性は高まらず、政府が実現を目指す水素ステーション事業の自立化はおぼつかない。

 また、水素の価格は液化天然ガス(LNG)など従来型の燃料と比べると高いとされ、コスト競争力の強化も課題となる。昨年7月に改定された国のエネルギー基本計画では「水素の調達・供給コストを従来エネルギーと遜色のない水準まで低減させていくことが不可欠」と指摘している。

 そのためには「水素に対する大きな需要をつくりだし、それを背景に大量の水素を製造・輸送するという態勢が必要になる」(JXTGの桑原氏)。自動車分野にとどまらず、一定の需要が見込まれる発電用途や産業用途でも水素を活用して市場のボリュームを拡大するとともに、供給網全体でコストを削減する取り組みが求められる。(森田晶宏)

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