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【単刀直言】輿石東・元参院副議長 深夜の野党抵抗「不評買うだけ」

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輿石東元参院副議長=5日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
輿石東元参院副議長=5日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)

 なぜ「安倍1強」といわれる政治状況がこれだけ続いているのか。一つには、政権への国民の支持があるのでしょう。しかし、最大の理由は対峙(たいじ)できる政治勢力がない。つまり、野党が弱すぎるからでしょう。

 野球に例えると、安倍晋三さんというエースがマウンドにいて、たまには暴投や失投をするが、それでも投げ続けなければならない。野党側に取って代わる控え投手がいないからですよ。投手交代を命じる監督である有権者も「交代できる人間がいないんだから、やむを得ん。安倍さんに投げ続けさせよう」と判断しているのでしょう。

 平成31年度予算案が衆院を通過したときはどうだったか。野党の抵抗で本会議は午前2時にまで及んだ。でも、寝ずにやって何か変わったのか。変わりやせんじゃないか。

 だったら、せめて前の日の夜10時ごろに終わってくれればと思うのが人情だ。パフォーマンスは国民に受けるのならいいが、意地悪にしか見えないことをやっても、その時間まで残された国会職員や秘書や官僚らの不評を買うだけだ。国民の間から「ありがたい。よくぞ午前2時まで抵抗してくれた」という評価は出てこないよ。

 安倍1強の結果、日本の政治が諸外国に比べて安定している面はある。しかし、果たして今、政治にとって重要なバランスと緊張感があるだろうか。

 厚生労働省の「毎月勤労統計」の不適切調査や「官邸への忖度(そんたく)」といった批判が出たことも、政治がバランスと緊張感を欠いていることと無関係ではないはずです。

 僕は平成の始まりとともに国会にやってきたようなものだけど、30年を振り返って前に進もうと考えると、今ほど政治とは何か、政治家とは何かが問われているときはないと思う。

 国民の皆さんは、政党は何でこんなに離合集散を繰り返すの?と思っておられるでしょう。

 2年前、小池百合子東京都知事が希望の党をつくったときは、旧民進党の衆院議員が雪崩を打って小池さんのところに行ったわけでしょ。でも、理念や政策が合わない人は「排除します」との小池さんの発言が批判されて失速すると、旧民進党の面々は「何のためにこっちに来たのか」となった。そこに行けば自分は生き残れる、議員バッジをつけ続けられる。国民にはそう映った。

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