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【沖縄の選択】(中)「人質」としての地上兵力

 基地なくとも

 海兵隊が一時退避する場合でも、海兵隊の地上兵力が退避するには時間がかかる。イラクからの撤退に関わった陸自幹部は「不必要なものは全部置いてきたが、武器・弾薬や装備は持ち帰る。最低でも1カ月はかかる」と語る。

 元陸自東部方面総監の渡部悦和氏は、こうした海兵隊の「足の遅さ」も、沖縄に海兵隊を置く理由になると指摘する。「米兵が犠牲になれば米政府は日本有事から逃げられなくなる。自動的に米軍が参戦するためのトリップワイヤ(仕掛け線)となる」と語り、在沖縄米海兵隊は「人質」のような役割も果たすとする。

 沖縄県では過酷な沖縄戦の記憶から、基地が存在することで米国の戦争に「巻き込まれる」という懸念が根強い。しかし、南西諸島は中国軍が太平洋に展開する際の障害となる「第一列島線」に位置している。米軍基地がなくても、中国が戦略拠点とするための攻撃対象となり得る。

 新大綱策定に関わった政府関係者は「米軍から『見捨てられる恐怖』を重視すべきだ」と主張する。トランプ米大統領は大統領選当時から米軍の海外展開を忌避する傾向が見え隠れしており「こんなときに米海兵隊が撤退すれば、中国に誤ったメッセージを送ってしまう」とも訴える。


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