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「非倫理的」と核廃絶訴え ローマ法王、11月の訪日で

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ローマ法王フランシスコ=6日、バチカン(AP)
ローマ法王フランシスコ=6日、バチカン(AP)

 今年11月の日本訪問を明言したローマ法王フランシスコが、被爆地で発する予定の平和へのメッセージで、核兵器を「非倫理的」だと非難し、核廃絶を強く訴える意向であることが分かった。カトリック教会関係者が10日までに明らかにした。北朝鮮の核開発に加え、米露の核軍縮の取り組みが不透明になる中、倫理の観点から核不拡散の必要性を説く。法王の訪日は国賓に準ずる接遇となる方向だ。

 2017年に国連で採択された核兵器禁止条約は核兵器を「非人道的」などと批判している。法王が「非倫理的」との言葉を使うのは、核兵器が非人道的であるだけでなく、カトリックの教えにも反する「もっと深刻な問題をはらんでいると訴えたいからではないか」と関係者は指摘する。

 国際政治で使われる言葉を単に引用することはせず、法王の立場で核兵器への反対姿勢を鮮明にする狙いがあるとみられる。

 関係者によると、法王は長崎で平和へのメッセージを発信したい考えだ。

 法王の訪日は11月下旬に数日間の日程で行われる見込み。天皇陛下と会見し、安倍晋三首相とも会談する見通し。東京では大規模施設でミサを行う。

 被爆地の広島と長崎も訪れ、被爆者に祈りをささげる。法王は、原爆投下後の長崎で撮影された少年の写真に「これが戦争の結果」というメッセージを添えたカードの配布を進めるなど核廃絶を訴えてきた。

 東日本大震災に関しては被災者の代表者らを東京に招いて対話することも検討されている。

 ローマ法王の訪日は、安倍首相や岸田文雄前外相らがバチカンを訪れて要請してきた。実現すれば1981年のヨハネ・パウロ2世以来で、2度目となる。(坂本一之)

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