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自民、大物現地入りで「融合」演出 山梨知事選

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山梨県知事選で応援演説をする自民党の岸田文雄政調会長=25日午後、山梨県山梨市
山梨県知事選で応援演説をする自民党の岸田文雄政調会長=25日午後、山梨県山梨市

 27日に投開票される山梨県知事選の与野党攻防が激化している。自民党は新人の元衆院議員、長崎幸太郎氏(50)を支援するが、党内には過去の保守分裂選挙のしこりが残る。「融合」を演出して総力戦を展開する自民党に対し、立憲民主、国民民主両党推薦の現職、後藤斎(ひとし)氏(61)の陣営はあえて政党色を薄める戦略で対抗する。

 ■岸田派×二階派の過去

 「全国から注目を集めてきた知事選が大詰めを迎えた。(衆院議員の)堀内詔子さんと長崎さん、衆院選では競い合った仲だ。しかし、地元に対する危機感が2人を結びつけ、そろってお願いしている」

 自民党の岸田文雄政調会長は25日、甲州市内で演説し、長崎氏への支持を呼びかけた。

 岸田氏が知事選の応援で山梨入りするのは4回目。山梨市内など計5カ所で、長崎、堀内両氏と並んで演説して回った。

 岸田氏が会長を務める岸田派(宏池会)幹部は「これほど応援に入ることは派内の国会議員の選挙でもない」と打ち明ける。

 二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会)の特別会員の長崎氏と宏池会の堀内氏は衆院選で熾烈な戦いを繰り広げてきた。ただ、党が長崎氏を知事選候補として推薦したことを受け、宏池会も秘書を常駐させるなど支援している。

 今年初の大型選挙となる山梨県知事選で敗北すれば、統一地方選や参院選のみならず安倍晋三首相の政権運営にも影響しかねない。このため、自民党は甘利明選対委員長ら幹部を続々と投入してきた。

 ただ、長崎氏に対する党県連内の反発は根強い。県議の一人は「長年戦ってきた相手。どうしても熱が入らない」と本音を漏らす。こうした状況にいらだつ二階氏は「最終日までに(現地に応援に入った国会議員の)出欠をとる」とハッパをかけている。

 ■現職は政党色薄め…

 対照的な戦略をとるのが現職の後藤陣営だ。「県は国の従属機関ではない」と訴え、政党色を薄めている。国民民主党の関係者は「応援に行きたい気持ちはあるが後藤陣営から入ってほしくないと言われている」と語る。

 前回選挙では与野党相乗りで、今回、自公の組織が抜けた穴は隠せない。しかし、自民党支持者の多い農業系団体や地元医師会などは後藤氏を支持しており、長崎氏が拠点とする衆院山梨2区内の15市町村のうち、8自治体の首長が後藤氏の支援に回る。一枚岩になりきれない自民党の隙を突き、敵失を狙う。(田村龍彦、長嶋雅子)

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