PR

ニュース 政治

米軍池子地区「全面返還遠のく」 施設整備方針に揺れる神奈川県逗子市

Messenger
米軍池子住宅地区敷地内にある「池子の森自然公園」。日米共同利用で逗子市が維持管理している
米軍池子住宅地区敷地内にある「池子の森自然公園」。日米共同利用で逗子市が維持管理している

 神奈川県逗子市と横浜市金沢区にまたがる米軍池子住宅地区(約288ヘクタール)。11月の日米合同委員会では、横浜市域(約37ヘクタール)で住宅建設を取りやめることが決まる一方で、逗子市域にはスーパー、食堂などが入る生活支援施設(約1万1600平方メートル)と運動施設(約2千平方メートル)の整備方針が報告された。「全面返還」を目指して、激しい反対運動が繰り広げられた逗子市では「(施設ができて恒久化することで)全面返還が遠のく」(市議)との懸念が相次いでいる。

 「池子住宅地区の全面返還は逗子市の市是だ。(生活支援施設の整備などは)池子地区の恒久化につながり、全面返還が遠のくのではないか」。日米合同委員会による合意翌日となった11月15日、逗子市議会全員協議会では、市議から全面返還への影響を懸念する声が噴出した。

 消防署なども整備

 平井竜一市長は「防衛省から具体的な説明を受けておらず、どのような施設がどこに建てられるのか分からない」とした上で、「どのような影響が出るのか、慎重に見極めながら、今後も交渉していく」と述べるにとどまった。

 市などによると、逗子市域には住宅854戸があり、約3千人が居住している。生活支援施設には、集会所や食堂、スーパー、託児所などを整備し、運動施設にはトレーニングジムや体育館などが入るという。さらに施設の修繕用作業所や消防署なども整備する予定だ。

 池子地区をめぐっては、戦後から今もなお、逗子市政を揺るがす大きな課題として横たわっている。同地区はかつて、旧日本軍により、弾薬庫として造成・使用されていたが、終戦後に連合国軍が接収・管理。弾薬庫爆発事故などを経て、返還運動が起きたが、昭和53年まで使用が続いた。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ