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ロシアの聖域「北極海」に中国が触手 日露防衛協力に活路

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 その権益を脅かす動きを見せているのが中国だ。今年1月には北極政策をまとめた初の白書を公表し、北極海航路を「氷上のシルクロード」と位置づけ、天然資源や新航路の開拓に意欲を示した。今年9月には初の国産砕氷船「雪竜2号」を上海で進水。遠洋型の海軍力増強も着々と進める。

 いずれの動きも、ロシアには「聖域への挑戦」としか映らない。択捉島に地対艦ミサイルを配備し、北極海航路上でミサイル発射演習を繰り返してきたのは、中国に対する牽制(けんせい)の意味合いがある。

 だが、ロシアの国内総生産(GDP)は日本の3分の1、中国の8分の1にすぎない。露海軍の装備の老朽化も進んでおり、防衛関係者の間では「中露の海軍力はもはや逆転した」との見方が支配的だ。北極海の権益を守るには、経済だけでなく、防衛分野でも日本の協力は不可欠となりつつある。

 「今年のボストーク(露軍の極東軍事演習)では、日本に配慮してクリール諸島(北方領土と千島列島)での演習を見送ったよ」

 今年10月、防衛省の河野克俊統合幕僚長が訪露した際、ショイグ露国防相はこう耳打ちした。北極海権益を守るため、日本との防衛協力を深化させたいというサインだったとみられる。

(石鍋圭)

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