2019参院選 1増の東京選挙区 自民は3人擁立なるか 立民も2人検討
来年夏の参院選に向け、与野党各党は候補者の擁立作業を本格化させている。各選挙区のうち全国屈指の激戦区として注目されるのは東京選挙区だ。平成28年の参院選から改選数が5から6に1増となったことを踏まえ、自民党内には3人擁立論が浮上。初の参院選となる立憲民主党は2人擁立を検討している。その皮算用はいかに。(坂井広志)
12日、自民党本部で開かれた都連支部長・常任総務合同会議。「統一地方選・参院選対策本部」の設置が了承され、都連総務会長の萩生田光一幹事長代行は「年が明けると統一地方選、参院選がある。結束して勝ち抜いていきたい」と気勢を上げた。
だが、党本部の公認を得ている現職の丸川珠代(47)と武見敬三(67)両氏の動きは対照的だった。
会議開始前、丸川氏は執行部や出席者にこまめに握手をして回り、記念撮影にも応じていた。これに対し、武見氏はほとんど席に座ったまま。武見氏の態度は都連の気勢をそぎかねないものだった。
またその光景は、25年の参院選でなぜ丸川氏がトップ当選を果たし、武見氏が最下位当選だったのかを見事に物語っていた。
丸川氏は前回、多くの都議を巻き込んだ組織戦を展開し、浮動票も獲得した。来年の参院選でも盤石な態勢を敷くとみられる。