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【主張】失言担当相 五輪を軽んじていないか

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 五輪そのものに理解を欠く担当相を、適格とはいえまい。

 桜田義孝五輪相は、参院予算委員会でちぐはぐな答弁を繰り返したのは「事前通告がなかったためだ」とした自らの発言を撤回した。

 桜田氏は委員会で、東京五輪の大会ビジョンや3つの基本コンセプトを聞かれ、汗だくになって答えに窮した。「事前通告がなかった」はその言い訳だが、通告がなければ答えられない質問ではない。

 東京五輪は大会ビジョンで「スポーツには世界と未来を変える力がある」とうたいあげている。3つの基本コンセプトは「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」だ。担当相を拝命したなら、最初に覚え、かみしめるべき文言である。

 立憲民主党の蓮舫参院幹事長の名を「れんぽう」と呼び、東京五輪の関連経費「1500億円」を「1500円」と言い間違えた。これも恥ずかしいが、あえて問うまい。ただし大会のビジョンやコンセプトを答えられず、事前通告の有無に逃げようとしたことは担当相として致命的である。

 2020年に開催する東京オリンピック・パラリンピックは「国家的に特に重要なスポーツの競技会である」として特別措置法が制定され、担当大臣が置かれた。

 専任の五輪相は遠藤利明、丸川珠代、鈴木俊一各氏に続き、桜田氏が4人目である。だが毎年のように交代し、存在感はあまり感じられなかった。これが内閣の五輪評価に基づく人事なら、あまりに寂しいといえる。

 前回の東京五輪でも担当相を置いた。川島正次郎、佐藤栄作、池田勇人(首相兼任)、河野一郎の各氏である。連絡調整役としての担当相には、一定の重みが必要ではないか。

 委員会では片山さつき地方創生担当相も週刊誌報道をもとに「政治とカネ」の問題などで追及されている。片山氏は係争中などを理由に質問をかわしながら、政治資金収支報告書の訂正を繰り返している。これも醜態といえよう。

 閣僚の適格性ばかりに時間を割き、揚げ足取りに熱心な野党もいただけないが、国会は外国人材受け入れ拡大の問題や北朝鮮問題など、課題が山積している。

 出処進退は自ら決めるべきものだが、両大臣には現在の状況を厳しく認識してもらいたい。

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