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進まぬ学校の統廃合 欠ける子供ファースト

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 学校の統廃合が進まない背景には、地方では学校が防災や地域の交流拠点となっているほか、母校を失うことへの強い抵抗感などがある。ただ、子供たちの教育という観点からはデメリットも多く、“子供ファースト”の観点で議論を進めることが求められている。

 学校の統廃合が進んでいないことについて文教大の葉養(はよう)正明教授(教育行政学)は「地方では学校の存廃は選挙の公約になるほど重要な問題で、簡単ではない」と話す。特に人口が少ない市町村では、課外活動の中で子供たちが地元のお年寄りと交流することも多く、都市部に比べて地域社会とのつながりも深い。地域で学校の存廃が議論となっても「存続」を求める声が多数を占めるため、首長や地元議員も後ろ向きになりがちだ。

 ただ、教育的な観点からはデメリットも多い。1学年に1学級しかなければ、クラス替えはなく、卒業まで同じメンバーで過ごすことになる。新たな人間関係を形成する機会が乏しいほか、いじめなどが発生しても、クラスを引き離すなどの対処ができなくなる。クラブ活動や部活動の種類も制限され、配置される教員数も少なく、中学では専門外の教科を教えることも起こりうる。

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