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【沖縄の選択】(上)勝負のカギ握るポスト「安室世代」 「差別」意識よりも現実政策

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安室奈美恵の曲に合わせ花火大会が行われた=16日午後、沖縄県宜野湾市(川口良介撮影)
安室奈美恵の曲に合わせ花火大会が行われた=16日午後、沖縄県宜野湾市(川口良介撮影)

 沖縄県知事選が告示されて2日後の15日、宜野湾(ぎのわん)市のコンベンションセンターで歌手、安室奈美恵さんのラストコンサートが開かれた。ゲスト出演した沖縄出身バンドBEGINのボーカル、比嘉栄昇(えいしょう)さんは、翌日に40歳で引退する安室さんを称賛した。

 「時代が変わっていく様を見られて本当に幸せな時代に生きている。奈美恵ちゃん、感謝しています」

 50歳の比嘉さんは、自身が約30年前に上京した当時を「まだ沖縄がアメリカと思っている人がたくさんいた」と振り返る。日雇い労働に行けば外国人の列に並ばされ、中国人やイラン人と仲良くなったという。バンドを始めたきっかけも「沖縄が日本なんだというのを知ってもらうために歌うのもありなんじゃないか」と思ったからだった。

ウチナンチュの心

 比嘉さんの体験は、昭和53年から平成2年まで県政トップを務めた西銘(にしめ)順治元知事の「ヤマトンチュになりたくて、なりきれない心」に通底する。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対した翁長雄志(おなが・たけし)知事も、基地が沖縄県に集中する現状を「差別」と指弾し、「イデオロギーよりアイデンティティー」をスローガンに幅広い支持獲得に成功した。

 記録的なヒットを飛ばし社会現象も起こした安室さんが、沖縄に対する偏見や差別を解消した-。そんな比嘉さんの評価を共有する40~50代の安室ファンはいる。

 とはいえ、安室さんのコンサートや展覧会に集まった20~30歳代のファンに沖縄差別と安室さんの関係について質問すると、ほとんどが不思議そうな顔をした。読谷(よみたん)村の会社員、喜名(きな)千咲さん(30)は「差別の話は聞いたことがあるけど物心ついたときには安室ちゃんがいた。時代が変わった後だった」と語った。

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