PR

ニュース 政治

【主張】リーマン後の日本 危機に耐え得る経済力を

Messenger

 世界に激震をもたらしたリーマン危機は、バブル崩壊後の長期低迷から脱しつつあった日本経済を再び奈落に沈めた。

 それから10年がたつなかで、足元の日本の景気は、海外経済の好調さにも助けられ、緩やかながらも回復している。

 だが、そこに力強さはない。企業収益の改善が所得や消費の拡大につながる好循環はみられず、脱デフレも宣言できないままだ。

 大規模な金融緩和など非常時の政策対応も続いている。危機の発信源でありながら、いち早く利上げに転じた米国などと比べ、回復力の弱さは否定しようがない。

 海外経済が変調を来せば、国内が大きく揺らぐ脆弱(ぜいじゃく)性は今も同じである。次なる危機に備えるためにも、成長産業を着実に育てるなど、経済を底上げする取り組みを強めなければならない。

 金融業界がリーマン危機で受けた打撃は欧米ほどではなかった。それでも、需要蒸発といわれた世界同時不況で企業は深刻な業績悪化に直面した。派遣切りが問題になったのもこのころだ。

 長期デフレで染みついた縮み思考にリーマン危機が追い打ちをかけた。苦境を脱した今も、企業は稼いだ儲(もう)けをため込んで、賃上げなどに積極的になれない。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ