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阿比留瑠比の総裁選討論会観戦記 安倍首相がうっちゃる 石破氏、問題提起すれど解決策は

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阿比留瑠比の総裁選討論会観戦記 安倍首相がうっちゃる 石破氏、問題提起すれど解決策は

自民党総裁選候補は何を問うたか 自民党総裁選候補は何を問うたか

 「国民に向けて一人一人誠実な説明なくして、私は憲法改正なんてやっていいと全く思っていない。そういうやり方が、方法論として異なる」

 ただ、誠実に説明するのはいいが、自民党は昭和30年の結党時から「党の使命」として憲法改正を掲げ続けてきたのではないか。何を今さら言っているのかとの感がある。

 石破氏がこの日も指摘したように、安倍首相が提唱した自衛隊を憲法に位置づける改正が実現したとしても、戦力の不保持を定めた9条2項が存在する限り、「自衛のための必要最小限度の実力」とは何かといった抽象的で曖昧な議論は残り続ける。

 その意味では、石破氏の2項削除論は筋が通っており、「(国民の)理解をいただく努力を一生懸命やる」という考えは理解できる。だが、そのために石破氏はこれまで、連立を組む相手であり、2項削除に拒否感を持つ公明党を説得する活動をしてきたのか。

 そしてそれにある程度成功したと言えなければ、単なる理想論にすぎず、一国の首相の座を狙う政治家の言葉としては軽い。

 「政治家は学者でもないし、評論家でもない。正しい論理を述べていればいいということではない」

 安倍首相は、この点についてこう述べ、衆参両院で国会発議に必要な3分の2議席を確保することの必要性を指摘した。首相はそのうえで強調した。

 「与党の中で賛成を得られる条文にしていくという責任が、自民党のリーダーにはあるのではないか」

 安倍首相の現実主義者の側面が際立った討論会だった。(阿比留瑠比)

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