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【沖縄取材の現場から】基地問題だけではない沖縄知事選 「子供」が結果を左右する理由とは

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 郷友会とは、郷土を同じくする移住者がつくる互助組織で、ある研究によると沖縄県内だけでも181の組織があるという。若者の「郷友会離れ」を指摘する声もあるが、自民党県連関係者は「それでも郷友会を無視することはできない。浮動票が多いとされる大都市部でも、石垣島や宮古島の郷友会が集票組織として機能する」と語る。同じ島の郷友会でも「こっちは保守系、あっちは革新系」などと色分けもされている。

 このため、玉城氏にとってはお盆の前に出馬表明して票固めに臨む必要があったというわけだ。しかし、これに待ったをかけたのが、玉城氏が幹事長を務める自由党の小沢一郎代表(76)だった。小沢氏は玉城氏に「日程を気にせずに、じっくり決めた方がいい」と述べ、野党各党の党首からの支持取り付けを優勢するよう求めた。結局、玉城氏は2度にわたり出馬表明を延期した。

 玉城氏が正式に立候補を表明したのはお盆も過ぎた8月29日で、沖縄の選挙事情を中央の小沢氏が無視した形となった。「オール沖縄」の幹部県議は玉城氏が出馬表明した29日、記者団に「もう小沢さんがひっかき回すことはないだろう」と疲れた表情を浮かべた。

 選挙戦序盤の各種情勢調査では、玉城氏が佐喜真氏を大きく引き離している。とはいえ、今年2月の名護市長選では、トリプルスコアで劣勢だった自民党系候補が大逆転を果たした例もある。子育て政策や選挙戦の出遅れがどのように結果に響くか。その結果が判明するのは、投開票が行われる9月30日だ。 (那覇支局長 杉本康士)

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