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【外交安保取材】防衛白書で北朝鮮の脅威認識を引き上げ 米朝会談後も募る危機感 中国評価は「据え置き」なぜだ?

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 今年1月、中国海軍の潜水艦が潜没したまま尖閣諸島(沖縄県石垣市)の接続水域を初めて航行した。4月には太平洋上で空母「遼寧」から複数の艦載機が飛行するのも初めて確認された。中国軍機が沖縄本島と宮古島の間を抜けて太平洋に飛んだ回数は、28年は5回だったのに対し、29年は18回に増加している。中国公船による尖閣諸島周辺への領海侵入も継続している。

外交的配慮

 それにも関わらず、白書は事案の列挙と意図分析にとどまり、直接的な警鐘や批判は避けた。背景には、関係改善を模索する中国への「外交的配慮」があるとの見方も出ている。

 安倍晋三首相(63)は10月下旬の訪中を予定しており、関係改善に強い意欲を示しているが、自民党国防族の一人は「中国軍の脅威が増しているのは誰が見ても明白だ。北朝鮮に対する姿勢を強める一方、中国への脅威認識を変更しないというのはダブルスタンダードだ」と話す。

 防衛省幹部はこの点について「防衛白書は首相の答弁や政府見解などをベースに策定するが、中国についての脅威認識を変更するという方針は出ていない」と説明する。中国の軍拡や日本周辺での活動への懸念が高まっていることは認めつつも、記述ぶりが前年と同様だったことについては「あくまで『総合的な判断』だ」と述べるにとどめた。

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