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【自民党総裁選】各派閥の動向は…首相支持=造反防止へ引き締め、石破氏支持=党員票の拡大に奔走

安倍晋三首相
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 自民党総裁選(7日告示、20日投開票)は安倍晋三首相(党総裁)が石破茂元幹事長に圧勝する勢いだ。党内各派閥の事情を探った。

 【細田派(清和政策研究会)=94人】

 首相の出身派閥だけに「現職にふさわしい票」(幹部)を得るべく、春先から他派閥の幹部と会合を重ね、支援態勢の拡大に努めてきた。派内から首相と町村信孝元衆院議長が出馬した平成24年の総裁選とは異なり、今回は分裂の要素はない。所属議員はそれぞれの地元で首相の党員票を集める責任者となり、圧勝の下地作りを進める。

 【麻生派(志公会)=59人】

 麻生太郎会長や松本純事務局長は半年ほど前から、総裁選未経験の若手と会食を重ね、着実に首相支持を浸透させてきた。

 24年総裁選で石破氏を支持した岩屋毅元外務副大臣らがいるが、今回は石破氏を支持する動きを見せていない。派閥の結束は首相の盟友、麻生氏の面目に関わる。それだけに8月27日の派閥臨時総会で所属議員らに首相支持の推薦書に署名させるなど、造反防止を徹底させている。

 【竹下派(平成研究会)=55人】

 首相支持が大勢の衆院側(34人)と石破氏を支持する参院側(21人)との間で意見がまとまらず、事実上の自主投票となった。衆院側は26人が首相、竹下氏ら4人が石破氏支持だ。さらに石破氏に傾く議員も複数おり、首相に近い茂木敏充経済再生担当相らが切り崩しを図っている。参院側は18人が石破氏を支持し、広がりを欠く石破陣営で中核を担う勢力となっている。

 【岸田派(宏池会)=48人】

 総裁選出馬を検討していた岸田文雄会長の判断が長引き、先に首相支持を打ち出した主要3派に出遅れた。岸田氏が不出馬と首相支持を明確にした直後は派内で主戦論者の不満が多かった。しかし、岸田氏は「首相の勝利をしっかりとしたものにすることが宏池会の次につながる」と繰り返し、「刃こぼれ」が出ないように努めている。

 【二階派(志帥会)=44人】

 総裁任期延長を唱え首相3選に道を開いた二階俊博幹事長は、他派に先駆けて首相支持を表明した。韓国での夏季研修会では伊吹文明元衆院議長を除く43人が首相の推薦書に署名。独自に選対本部も立ち上げ、徹底した電話作戦などで党員票の掘り起こしを図る。

 石破氏と親しい議員もいるが、首相を支える方針で結束。総裁選の動向より、その後の党役員人事で二階氏の幹事長続投を目標に活動を徹底している。

 【石破派(水月会)=20人】

 会長の石破氏は今回の出馬を視野に27年9月に石破派を立ち上げ、所属議員は支持拡大に努めている。特に政治姿勢や政策での首相との違いを浮かび上がらせることで、党員票の上積みを狙う。石破氏の知名度を生かし、所属議員がそれぞれの地元で街頭演説や集会を企画するほか、平将明衆院議員ら中堅はインターネットでの情報発信にも力を注いでいる。

 【石原派(近未来政治研究会)=12人】

 党内各派で最も遅く首相支持を決めた。石原伸晃会長は首相に近く、親しい岸田氏の不出馬表明の時点で首相支持の方針は固まっていた。「反安倍」勢力の結集を画策する山崎拓最高顧問に配慮し対応決定は8月下旬を予定していたが、森山裕国対委員長が説得して前倒しした。反安倍の議員もいるが、幹部は「決めたことは絶対というのが派閥の伝統だ」と強調する。

 【谷垣グループ(有隣会)=約20人】

 谷垣グループは方向性を決めていない。代表世話人の中谷元・元防衛相は石破氏、遠藤利明元五輪相らは首相をそれぞれ支持する。顧問の谷垣禎一前幹事長は首相と二人三脚で党運営にあたってきたが、2年前の自転車事故以来、療養を続ける。他派とのかけ持ちが自由な「グループ」とはいえ、トップの不在が意思統一を難しくしている。

【無派閥(計73人)】

 谷垣グループなどの無派閥は、3日の首相の選対本部発足式に代理を含め56人が出席し、首相支持が大勢となっている。首相の女房役の菅義偉官房長官の存在が大きい。菅氏に近い若手が衆参両院でそれぞれ十数人のグループを作り活動。緩やかな連合体としての「菅グループ」は30人を超える。

 石破氏支持が明らかなのは橘慶一郎衆院議員ら数人にとどまる。24年総裁選で石破氏に投票した小泉進次郎筆頭副幹事長は態度を明らかにしていない。

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