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【目良浩一の米東海岸レポート(3)】海外で慰安婦問題の理解が進まない理由は日本政府の「ダブルスタンダード」にあった

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【目良浩一の米東海岸レポート(3)】
海外で慰安婦問題の理解が進まない理由は日本政府の「ダブルスタンダード」にあった

米カリフォルニア州グレンデール市にある慰安婦像=2014年1月 米カリフォルニア州グレンデール市にある慰安婦像=2014年1月

 ■国連人種差別撤廃委員会の対中審査

 一方、GAHTの主要メンバーは、8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれた人種差別撤廃委員会に出席した。

 8月10日と13日は中国に対する審査が行われた。多くの非政府組織(NGO)から中国による新疆やチベットの住民への差別的扱いや、臓器販売のための犯罪人への非人道的な扱いなどを非難する報告書などが提出された。

 こうした非難を受けた中国政府代表団の反応は、近年の少数民族に対する扱いの改善点に焦点を当て、事態が改善してきていることを強調するものだった。しかし、多くの委員はそれに満足せず、批判的な発言が多く出た。

 批判の的になったのは、新疆で建設されている収容所である。一説によると、百万人を収容する「強制収容所」という。イスラム教徒であるウイグル人に対する強制再教育機関ではないかというのが一般的な見解のようである。

 この収容所について、複数の委員の鋭い批判に対して、中国政府代表団は審査最終日の最後に次のような説明をした。

 「中国政府は宗教について何の制約も課していない。イスラム教徒であっても支障はない。しかし、中国政府は国の統合を非常に重要であると認識している。従って、宗教的な過激主義は許せないのである」と述べた上で「その施設は犯罪を犯した者のための再教育施設である」

 定義の不明確な宗教的な過激主義だけが問題との発言に、会場内では薄笑いが起こった。そして、なおも批判が収まらなかったので、中国政府代表団は「多くの委員は、中国の統一を妨げようとしている人たちの間違った情報に毒されている」と苦し紛れの発言をして自分たちの正当性を主張していた。

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