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【防衛オフレコ放談】翁長雄志氏の「絶頂と絶望」 溝と矛盾に苦しみ続けた沖縄知事

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【防衛オフレコ放談】
翁長雄志氏の「絶頂と絶望」 溝と矛盾に苦しみ続けた沖縄知事

平成26年の沖縄県知事選で、保革融合の“オール沖縄”で初当選を果たし、支持者らと万歳する翁長雄志氏(前列中央)=平成26年11月16日夜、那覇市(竹川禎一郎撮影) 平成26年の沖縄県知事選で、保革融合の“オール沖縄”で初当選を果たし、支持者らと万歳する翁長雄志氏(前列中央)=平成26年11月16日夜、那覇市(竹川禎一郎撮影)

 沖縄県の翁(お)長(なが)雄(たけ)志(し)知事が今月8日、死去した。ご冥福を祈る。翁長氏は米軍普天間飛行場(宜(ぎ)野(の)湾(わん)市)の名護市辺野古移設の阻止を掲げ、平成26年11月の知事選で初当選して以降、移設問題をめぐり政府と激しく対立し、県内の選挙でも政府・与党と攻防を続けた。翁長県政の絶頂と絶望を改めて検証する。(社会部編集委員<元那覇支局長> 半沢尚久)

旋風

 翁長氏が知事選に勝利する原動力となったのは水と油の関係にあった保守・革新両勢力を融合したオール沖縄という選挙態勢だ。保守系は、翁長氏が市長を務めた那覇市議会の側近議員ら少数に限られ、支持母体では革新勢力が大勢を占めていた。

 それでも翁長氏自身がかつて自民党県連幹事長を務め、保守政治家としてのイメージが強かったため保革融合という枠組みを前面に押し出すことができた。

 オール沖縄の実態は普天間飛行場の県内移設を容認していた翁長氏が辺野古移設反対に舵を切り、「革新勢力と手を結んだ」(自民党県連幹部)にすぎない。

 オール沖縄は選挙戦略としては奏功し、現職の仲(なか)井(い)真(ま)弘(ひろ)多(かず)氏に約10万票の大差をつけて勝利。翌月の衆院選でも県内4選挙区で翁長氏が支援する候補者が自民党候補者に全勝を果たす。

 沖縄は翁長旋風に沸き、翁長氏は選挙に強い政治家であることを印象づけた。

 勢いに乗り、翁長氏は辺野古移設での政府との攻防でも優位に立とうとした。27年4月の菅義偉官房長官との初会談が象徴だった。

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