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【単刀直言】伊吹文明元衆院議長「国益を懸けた交渉役はすぐには探せない。『Who are you?』では困る」

 安倍晋三政権が「人事で役人を脅している」とか、内閣人事局を諸悪の根源のように言う人がいますが、これは的を射た指摘ではない。もちろん、よく尽くした人物の優遇は目につくが、むしろ、政策面で官僚機構をいかに気持ちよく仕事させるかというのが、これからの課題でしょう。

 2番目は最も重大な北朝鮮問題です。日本は戦後70年間、平和のなかで暮らしてきた。しかし、今が実は一番危機的状態だと思います。

 憲法9条の下で、日本は攻撃的軍事力を持たず、核保有国による「核クラブ」の一員ではない。国際政治の常識からいえば、日本が北朝鮮に「核を放棄しろよ」と言っても相手にしませんよ。ですから対北交渉には「代理人」を立てなければならない。日米の同盟関係や日米安保条約からすれば、日本の代理人は米国です。

 トランプ米大統領は、よくいえばディール(取引)の達人。悪くいえば「米国第一」で何をするのか分からない指導者。これが日本にとって一番のリスクです。このリスクを最小限に抑えながら、代理人に日本の立場を知ってもらうため、安倍さんは非常に苦労している。

 この苦労に対し、やれ「トランプ氏のポチ」とか「ゴルフばかりしている」などと言ってはねえ。「国内政治の争いは浜辺まで」という言葉があります。外交交渉する人間をおとしめた状態で交渉に行かせるのは、国益に重大な毀損(きそん)を生じさせますね。

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