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日朝外相接触、本格交渉へ最低限の成果 

シンガポールで記者団の質問に答える河野外相=3日(共同)
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 河野太郎外相が北朝鮮の李容浩外相と1年ぶりに接触したことは、今後の本格的な日朝交渉に向けた布石であり、最低限の成果といえる。

 北朝鮮からは最近、日本を激しく攻撃する発信が目立っている。朝鮮労働党機関紙・労働新聞は3日、日本が「平和の気流に逆行」していると批判、7月には河野氏の言動を「笑止千万な醜態」と罵倒した。それだけに衆人環視のもとでの接触にはリスクがあり「今年は李氏に会いたい人が多いから接触は難しいかもしれない」(外務省幹部)と弱気な意見も出ていた。

 それでも接触に踏み切ったのは、拉致問題の解決に向けた安倍晋三首相の強い意向が背景にある。首相は前のめりな融和姿勢は戒めつつも「正しい道を歩めば北朝鮮は明るい未来を描くことができる」と述べ、拉致や核・ミサイルの諸問題解決後の経済協力という「未来図」を示して対話再開を呼びかけている。

 北朝鮮も経済協力を見据え「日本と縁を切るつもりはない」(外交筋)とみられる。しかし、経済協力のフェーズはなお遠く、外務省幹部は「米朝の核・ミサイルのプロセスが進まないと、日朝も進む環境にはなりにくい」と話す。

 9月にロシアで開かれる東方経済フォーラムや、米ニューヨークでの国連総会には、金正恩朝鮮労働党委員長の出席が取り沙汰される。日本政府は米朝交渉をにらみつつ、日朝協議の実現を模索していく。(シンガポール 小川真由美)

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