産経ニュース

【正論】トランプ氏の同盟政策を憂う 防衛大学校教授・神谷万丈

ニュース 政治

記事詳細

更新

【正論】
トランプ氏の同盟政策を憂う 防衛大学校教授・神谷万丈

神谷万丈・防衛大教授 神谷万丈・防衛大教授

 トランプ米大統領の同盟政策が気がかりだ。現在のアジアにおいて、米国を中心とする同盟の重要性は、減少しているのではなく増大している。だが、トランプ氏にはその認識が乏しい。先の米朝首脳会談の前後の大統領の言動をみて、懸念がいっそう深まった。

 国際構造の大変動が始まる

 たとえば、会談直後の記者会見で、彼は会談が大成功だったと宣伝した。その評価については大いに疑問があるが、仮に彼の主張を受け入れるとしよう。そのとき米国は、アジアでの同盟に対していかなる態度をとるべきなのだろうか。トランプ氏は、米朝間の緊張が和らいだのだから同盟を緩めてもよいと思っているらしい。

 だが、国際政治学の常識は正反対だ。米国はむしろ同盟の強化を図るべきなのだ。なぜなら、会談の成功は、北東アジアに朝鮮戦争休戦以来、65年ぶりの国際システムの大変動をもたらすからだ。

続きを読む

「ニュース」のランキング