PR

ニュース 政治

【正論】北が狙う「非核化プロセス」の罠 福井県立大学教授・島田洋一

島田洋一・福井県立大学教授
Messenger

 北朝鮮の対米戦略は、(1)米朝首脳会談を曖昧な約束のみの「友好ショー」に終わらせる(2)その後の実務者協議で、見せかけの「非核化措置」と引き換えに制裁緩和を勝ち取っていく-の二段構えと見てよい。

 このうち、(1)については、ほぼ北の思惑通りの展開となった。準備段階でトランプ大統領が、宥和(ゆうわ)派の国務省に主導権を握らせた結果といえる。問題は(2)においても国務省優位が続くのか、それとも制裁と軍事圧力の強化を通じた北の体制転換を目指すボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)を中心とする勢力が巻き返すのかである。

 危うさ秘める「長い道のり」

 「国務省の生え抜きエリート・タイプが必死に守ろうとするのは国益や原則ではなく、協議の継続」というボルトン氏の言葉通り、国務省には交渉維持のため譲歩に譲歩を重ねる体質がある。「北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動を取るまで制裁を維持する」という一般論の次元では、米政権内に特に異論はなく、日米両政府の認識も一致している。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ