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【日中韓サミット】中国、日本に急接近 米中摩擦乗り越える“突破口”狙う

日中歓迎行事を終え、手を振って応える中国の李克強首相(手前)と安倍晋三首相=9日午後、東京都港区元赤坂の迎賓館(斎藤良雄撮影)
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 「私の公式訪日は、中日関係を正常な軌道に戻すことを目的にしている」-。中国の李克強首相は9日の安倍晋三首相との会談の冒頭、両国の本格的な関係改善を宣言した。日本への“急接近”の背景には、通商分野を中心に対中圧力を強めるトランプ米政権の存在がある。

 中国側は外交成果の演出に躍起となり、特に経済分野で「今まで止まっていた多くの懸案が急に動き出した」(日中外交筋)。日本との連携を強め、米国の強硬姿勢に対抗する“突破口”としたい思惑がにじむ。

 米中貿易戦争の回避に向けて今月上旬に北京で開かれた両政府の協議では、米側の対中貿易赤字をめぐり激しい応酬があった。李氏は日中韓サミット後の共同記者発表で「貿易を自由化し保護主義に反対する旗印を高く掲げなければならない」と米国を牽制した。

 安全保障面でも、南シナ海や台湾の問題をめぐる米中の軋轢は増す一方だ。両国の対立構造が深まる中、習近平指導部は1期目の“圧力外交”を転換し、周辺諸国との融和に乗り出したものの、“微笑外交”の裏には冷徹な「強国」路線がある。中国軍は1月、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の接続水域で潜水艦を初潜航させるなど軍事プレゼンスを拡大させている。

 日中外交では、東シナ海のガス田共同開発に関する平成20年の合意が一方的にほごにされた先例もあり、「中国側が合意文書を必ず守るとはかぎらない」(先の外交筋)と警戒する声もある。(西見由章)

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