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【世界裏舞台】作家・佐藤優 忖度…正しい政官関係

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【世界裏舞台】
作家・佐藤優 忖度…正しい政官関係

 有力政治家が「俺は聞いていない」と言うことがある。その発言を聞くと官僚は震え上がる。「俺に相談や報告がない案件だから絶対に認めない」という意味だからだ。

 どこかの企業に対して不満を持っている場合にも、熟練した政治家ならば、足が付くような表現は絶対にしない。せいぜい「○○物産は行儀がよくないようだな」としか言わない。逆に特定の会社に好意を持っているときでも「△△建設は熱心だな」というような表現をする。これらの永田町言語を正確に読み解き、対応することが官僚として生き残っていくための必要条件だ。

 無理筋の話に関しては、「私は頭が悪いので先生がおっしゃっていることが何なのかよくわかりません」といった対応をしておけばいい。熟練政治家ならば、過度に官僚を追い込むことはない。専門知識を持った官僚がサボタージュをすれば、自身にとって大きなマイナスになることを、経験を積んだ政治家ならば理解しているからだ。

 官僚は身分を保障されている。政治家と対立しても、クビになることも、降格されることもない。出世しなくなることはあるが、それは仕方ない。

 子供の頃から褒められてばかりいて怒られるのが極度に苦手という官僚がいる。この手合いが過剰な忖度をして、政治家におもねる。こういう官僚に政治家は「尻尾を振ってくる犬はかわいい」というような態度で接するが、重要な事柄は相談しない。

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