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安倍晋三首相、セルビア訪問 西バルカンとの協力推進を表明
【ベオグラード=田村龍彦】欧州歴訪中の安倍晋三首相は15日午後(日本時間同日夜)、旧ユーゴスラビアのセルビアに到着し、首都ベオグラードのセルビア宮殿でブチッチ大統領と会談した。同国は旧ユーゴ紛争後の西バルカン地域の安定の要であり、会談の冒頭で安倍首相は、日本として同地域との協力を推進する考えを示した。
また、セルビアやモンテネグロなど西バルカン諸国6カ国の改革を支援する「西バルカン協力イニシアチブ」を行い、担当大使の設置や開発支援などで協力を強化することを説明したもようだ。
セルビアをめぐっては、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を進める中国が関係を強化している。安倍首相は、セルビアの欧州連合(EU)加盟を支持し、日本企業の進出支援など経済関係強化も確認したとみられる。