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【目良浩一の米東海岸レポート(1)】慰安婦問題で日本政府に良い変化 一方で国際理解を得るチャンスを逃した

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【目良浩一の米東海岸レポート(1)】
慰安婦問題で日本政府に良い変化 一方で国際理解を得るチャンスを逃した

米カリフォルニア州サンフランシスコ市の中華街にあるセントメリーズ公園に設置された慰安婦像。3人の女性が背中合わせに立ち、傍で慰安婦と見られる女性が見つめる構図となっている=2017年11月22日、米カリフォルニア州サンフランシスコ市(住井亨介撮影) 米カリフォルニア州サンフランシスコ市の中華街にあるセントメリーズ公園に設置された慰安婦像。3人の女性が背中合わせに立ち、傍で慰安婦と見られる女性が見つめる構図となっている=2017年11月22日、米カリフォルニア州サンフランシスコ市(住井亨介撮影)

 日本と米国の非政府組織(NGO)4団体が「慰安婦と日本軍隊の規律」という題目で、「慰安婦の声」に対抗する申請を行っていたのである。私はそれを提出した米国団体の代表だ。

 この2つの申請において、慰安婦の性格は全く異なる。前者は、それを「性奴隷」とみなし、後者は「風俗営業勤務者」とみなすものである。

 ユネスコは、この両者が対話をして、統一申請書として提出することを要望してきた。統一申請書とすることが可能であるかどうかは、今後の問題であるが、われわれは中・韓グループと真摯(しんし)な対話をすることはやぶさかではない。われわれ申請4団体の代表が「性奴隷派」代表と対峙(たいじ)する2018年を静かに待ちたい。

■チャンス逃した日本政府

 11月には、ジュネーブの国連に行き、人権理事会の「普遍的、定期的レビュー」における日本に関する作業グループの審査を傍聴した。そこで100以上の国が日本の状況について注文を付けたのである。しかも、ほとんどの国は、日本について詳細な知識を持っていない。

 かなり多数の国が、「死刑制度」の廃止や民族、男女別、性的指向などによる差別を撤廃することを要望した。それに対して、日本政府代表団は、日本の実情を説明して、多くの要望が実情に合わないとして、毅然(きぜん)と拒否した。当然のことであるが、この会合は、内政干渉を目的としたものである。そして、この不毛な会合を慰安婦についての認識を改めるには絶好なチャンスであった。しかし、政府は、混乱した説明でその機会を無駄にした。

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