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【正論】慰安婦像めぐる姉妹都市の解消は相手の思うツボか したたかにパワーゲーム戦え 同志社大学教授・村田晃嗣

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【正論】
慰安婦像めぐる姉妹都市の解消は相手の思うツボか したたかにパワーゲーム戦え 同志社大学教授・村田晃嗣

同志社大学教授・村田晃嗣氏(恵守乾撮影) 同志社大学教授・村田晃嗣氏(恵守乾撮影)

 姉妹都市関係の解消は、国内的には「毅然(きぜん)とした態度」に見えるかもしれない。だが、地方自治体が当事者意識をもって外交に関わるという観点からすれば、サンフランシスコ市の決定と同様の「短慮」であろう。こうすれば日本とアメリカの姉妹都市関係に亀裂を生じさせることができると、ある種の団体にとっては思うツボだったかもしれないのだ。

 明治維新150周年を目前に、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を再読してみた。「つねに一方にかたよることのすきな日本の新聞と国民性が、その後も日本をつねに危機に追い込んだ」と、司馬氏は喝破している。

 左右を問わず、「毅然とした態度」は、時として対話の拒否や戦略・戦術の欠如であったりする。大学や自治体、メディアにも当事者意識をもった熟慮とバランス感覚が求められよう。(同志社大学教授・村田晃嗣 むらたこうじ)

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