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【衆院選・注目区を歩く】
(上) 神奈川6区=野党統一に公明危機感 8区=副大臣離党で自民衝撃
背景にあるのが事実上の“野党統一候補”との対決だ。前回は維新の党から出馬、上田氏に小選挙区では敗れたものの、比例復活を果たした前職の青柳陽一郎氏が公示前々日の夜に同市保土ケ谷区の事務所で緊急会見し、立憲民主党からの出馬を表明。共産も候補者も取り下げ、共産が青柳氏を自主的支援に回る形がととのった。
青柳氏は民進党への合流を経ることで、連合神奈川とのパイプを構築。「労組票と共産票が加われば、逆転されかねない」(与党関係者)と懸念を強める。
立民の枝野幸男代表が応援に入った16日、冷たい雨が降る中、相鉄二俣川駅近くの通行デッキは聴衆があふれかえる熱気に包まれた。枝野氏自身も「(この支持は)想像を超えている」と語る。
上田陣営には与党の大物議員が相次ぎ応援に入り、組織の引き締めに躍起だ。
「連立政権を維持するためにも、(上田氏を)落とすわけにはいかない」(自民党県連幹部)とする。維新新人の串田誠一氏も交えた戦いは最終盤に向け、さらにヒートアップしている。