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【私見ですが…衆院選2017(9)】京都産業大タンパク質動態研究所・永田和宏所長「近視眼的に研究を評価しないで」

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【私見ですが…衆院選2017(9)】
京都産業大タンパク質動態研究所・永田和宏所長「近視眼的に研究を評価しないで」

京都産業大タンパク質動態研究所の永田和宏所長 京都産業大タンパク質動態研究所の永田和宏所長

 20年後に自然科学分野で日本人は誰もノーベル賞を取れないのではないか-。こんな危機感がある。国はいま、国立大学に配分する運営費交付金を削減し続けている。研究者が自由に使える研究費が減る一方で、ほかの研究テーマと競争して獲得する「競争的研究資金」の割合が増えている。

 このような政府方針で重視されるのは「この研究が何の役に立つか」という視点だ。研究費を得るために、短期間で確実な結果が出るものを狙うという傾向が顕著になり、研究がどれも小粒になっている。さらに、若手が基礎研究分野に進まなくなる。

 友人でノーベル賞受賞者の大隅良典さんも、もし今の時代に研究をスタートしていたならば、ノーベル賞を取れる研究は続けられなかったかもしれない。政府には、「科学を文化としてとらえる視点が必要だ」という彼の言葉通りに科学をみてほしい。

 近年、日本の科学技術予算や論文は他国に比べて低迷している。科学の発展は、資源のない日本が生き残るための手段。科学は技術を生み出すための芽となるが、技術を目指す科学では常識を覆すような発見は期待できない。科学に対する近視眼的な見方を転換してほしい。=おわり

▼【関連ニュース】韓国紙、ノーベル賞ゼロに「日本の100年越しの執念知れ!」

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