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【衆院解散】
「都民ファーストの会」都議、「希望の党」でくら替え出馬の可能性 都政軽視の批判も
次期衆院選で全国で候補者を擁立するとしている国政新党「希望の党」から、東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の複数の現職都議がくら替え出馬する可能性を指摘する声が出始めた。関係者によると、国政への意欲を示す「都民」都議は複数いるというが、7月の都議選で当選したばかりの現職都議が出馬すれば「都政軽視」「有権者軽視」の批判を浴びそうだ。
小池氏は現在、擁立規模について具体的な数字は示していないものの、「各地で出馬していただく。オールジャパンで取り組む」とし、現職都議擁立の可能性も否定していない。「都民」代表の荒木千陽都議は、所属都議に出馬要請があった場合、小池氏との話し合いに応じるとの姿勢で「党として希望の党を支援する」としている。
若狭勝衆院議員は27日の結党会見で「ここ数カ月にわたり着々と準備してきた」と強調したが、ある関係者は「候補者選びに向けて時間がないことは確かだ」と指摘する。このため、都議選で知名度を上げた現職都議は選択肢の一つといい、民進党出身の「都民」都議などが取り沙汰されている。