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参院自民、新ドン・吉田博美幹事長誕生で復権か テロ準備罪成立の策士、首相も尊重

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参院自民、新ドン・吉田博美幹事長誕生で復権か テロ準備罪成立の策士、首相も尊重

記者会見で参院自民党としての抱負を語る自民党の吉田博美参院幹事長(手前)=5日午後、国会内(田中一世撮影) 記者会見で参院自民党としての抱負を語る自民党の吉田博美参院幹事長(手前)=5日午後、国会内(田中一世撮影)

 参院自民党が、8月の内閣改造や国会運営で存在感をみせる場面が増えている。参院不要論さえ指摘される低迷期が続いたが、参院自民を実質的に率いる吉田博美参院幹事長が安倍晋三首相を助ける場面が続き、首相も最大限尊重せざるを得なくなったのだ。青木幹雄元参院議員会長ら「ドン」が独自性を示した往時のような、強い参院自民が復権する気配も漂う。(田中一世)

 推薦2人、初入閣

 「安倍政権の一丁目一番地は経済政策だ。憲法改正もある。これらは安定した政権でなければ実現できない。『戦う参院』として政権を支えていきたい」

 吉田氏は5日の党役員会で、首相を前にこう強調した。政権運営には参院の後押しが不可欠との自負もうかがえる。

 8月3日の内閣改造では、4人の参院議員が入閣した。このうち、初入閣の松山政司1億総活躍担当相と中川雅治環境相は、参院自民党が強く推薦し、首相が意向を受け入れた。

 平成24年の第2次安倍内閣発足以降、昨年まで5回あった組閣を振り返ると、参院の入閣は2~3人が大半で、かつ首相側が望んだ人物ばかり。今回は「約10年ぶりに名実ともに『参院枠』が復活した」(党幹部)とみられている。

 参院自民が存在感を取り戻したのは、吉田氏が先の通常国会で首相の危機を幾度も救ったことが背景にある。

 象徴的な出来事は、成立が危ぶまれたテロ等準備罪を新設する改正組織犯罪処罰法の対応だ。

 公明にも“貸し”

 7月2日投開票の東京都議選が迫る中、6月に入っても法案の審議は続き、同月18日の国会会期の延長は不可避とみられていた。首相とすれば、都議選への影響を最小限に抑えるために法案を早期に成立させ、かつ会期延長は避けたい-というのが本音だった。

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