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【待機児童】自治体、保育士確保の壁 給与上乗せ・家賃補助で争奪

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【待機児童】
自治体、保育士確保の壁 給与上乗せ・家賃補助で争奪

保育所で遊ぶ子供たちと見守る保育士。入所の競争激化や保育士の人材確保は大きな課題だ=千葉市内(永田岳彦撮影) 保育所で遊ぶ子供たちと見守る保育士。入所の競争激化や保育士の人材確保は大きな課題だ=千葉市内(永田岳彦撮影)

 全国の待機児童が3年連続で増加したことが1日、厚生労働省の集計で明らかになった。自治体はあの手この手の改善策を打ち出すが、保育施設ができても、保育士の確保に苦慮している。待機児童の多くが0~2歳児のため、子供の安全に注意が行き届く人手は必要で、人材確保の競争に頭を悩ませている。

 ■「2人目ためらう」

 「『保育園に入りたい』と寝言でつぶやいていたと、夫からいわれるほど思い詰めていた」。専門商社に勤務する東京都目黒区の山田佳実(よしみ)さん(41)は妊娠判明直後から始めた1年以上の保育所探し(保活)をこう振り返る。今年2月、11カ月の長女を何とか認可外保育所に預けられることが決まった。

 今は営業担当業務に戻り、子育てと両立させる忙しい日々を送る。「本当は3人子供が欲しかったが、苦しかった保活を思い出すと2人目を妊娠することさえためらってしまう」と山田さんはため息をつく。

 目黒区は今年4月、区役所総合庁舎の駐車場や、一時的に児童数が減少した区立小学校の空き教室を活用するなどして4カ所の認可保育所を開園した。

 今回の調査では待機児童数が617人で、区の担当者は「区内の未就学児童は増え続けている。数年後にその子供たちが小学生となり再び児童数が増えることを考えると、空き教室の用途を保育園に限ってしまうことは難しい」と指摘。平成30年4月には国有地に保育所開園を予定しているという。

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