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加計学園の獣医学部新設認可 大学設置審で保留の8割、最後は認可 審査の行方に注目

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加計学園の獣医学部新設認可 大学設置審で保留の8割、最後は認可 審査の行方に注目

設置審の審査の流れ 設置審の審査の流れ

 加計学園の獣医学部設置認可は保留となったが、これまでの保留のケースでは約8割が最終的に認可されており、今後の大学設置・学校法人審議会(設置審)による審査の行方が注目される。

 文部科学省によると、大学や大学院、学部などの設置申請数は過去10年で計711件。このうち110件に関する答申がいったん保留となり、最終的には89件が認可されている。19件は申請が取り下げられ、残り2件は不認可だった。保留の一般的な要因は、施設整備の遅延▽教員不足▽書類上の不備-などとされる。

 学校側は新学部を設けたい場合、新設を予定する1年前の3月末に文科省に申請。これを受けて文科相は新設の可否を判断するよう設置審に諮問し、4月から審査が始まる。

 教育内容の検討は研究者ら10人前後による専門委員会が担当。現在、獣医学のほか法学や医学など29の委員会が置かれている。専門委の意見を上部の審査会がさらにチェックする。通常は5月中に学校側に計画の不備や改善点を伝え、必要に応じて現地に足を運ぶ。

 設置審は例年8月末に新設の可否判定を答申するほか、「保留」として9月以降も審査を継続。文科相が最終的に判断する際に答申内容が覆ったことはほとんどない。

 平成30年度開設予定の学部などの設置認可について、設置審は規則上、今年度末までに最終判断を行うが、大学側が学生募集を進めるためには10月下旬、遅くとも12月までに認可の判断が必要となるため、年内が事実上の最終期限となる。

 ただ、設置を認める答申が出されても、加計学園の獣医学部については手続き面を疑問視する声もあり、より一層の説明責任が求められそうだ。

 林芳正文科相は今月の記者会見で、国家戦略特区制度を活用した同学園の獣医学部新設計画の手続きに問題はないとの認識を示した上で、設置審の答申時に「どういった説明の仕方があるか考えていきたい」としている。

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