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【そんなのありかよ日本の官庁】総務省の「電波利権」 業者との「蜜月の時代」は異分子参入で終焉の時が来た 宇佐美典也

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【そんなのありかよ日本の官庁】
総務省の「電波利権」 業者との「蜜月の時代」は異分子参入で終焉の時が来た 宇佐美典也

総務省は電波行政を転換するのか 総務省は電波行政を転換するのか

 総務省は12年3月、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、イー・アクセスの携帯4社に、ほぼ平等になるように電波を割り当てた。そのわずか半年後の12年10月、ソフトバンクがイー・アクセスを買収して事実上電波を手に入れた。

 14年3月、ヤフーがイー・アクセスを買収して、社名を「ワイモバイル」にすると発表したが、同年5月にヤフーが買収中止を発表。同年6月にイー・アクセスがウィルコムを吸収合併し、同年7月にイー・アクセスが社名を「ワイモバイル」に変更した。

 極めて複雑である。電波という国民の貴重な財産を、総務省が管理しきれているのか。

 電波利権は、総務省が電波を格安で割り当て、代わりに民間事業者が行政指導を受け入れてきた。こうした「蜜月の時代」が、異分子の参入で終わりつつある。というより、終わるべき時が来ている。

 なお、日本でも、民主党政権時代、電波オークション制度導入を柱とする電波法改正案が国会提出されたが、12年11月の衆院解散で廃案となった。大変残念なことだ。

 ■宇佐美典也(うさみ・のりや) 1981年、東京都生まれ。東大経卒、経産省入省。企業立地促進政策、農商工連携政策、技術関連法制の見直しを担当後、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)で電機・IT分野の国家プロジェクトの立案やマネジメントを行う。2012年9月に経産省を退職。現在、政策コンサルタントとして活躍する。著書に『30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと』(ダイヤモンド社)、『肩書き捨てたら地獄だった』(中公新書ラクレ)など。

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