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【とちぎ解剖】シカ生息域、栃木県東へ拡大の兆し 早期対策で林業守れ

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【とちぎ解剖】
シカ生息域、栃木県東へ拡大の兆し 早期対策で林業守れ

平成27年度のニホンジカ捕獲数 平成27年度のニホンジカ捕獲数

 農作物や樹木の食害で農林業に被害をもたらすニホンジカの生息域が栃木県東地域への拡大の兆しがあるとして、県や関係団体が6月、「県東地域ニホンジカ対策協議会」を設立、シカの生息状況について情報収集を進めている。県西部ではシカ対策が進むが、目立った被害がない県東地域で対策を急ぐ理由とは-。

 ◆後手に回る前に…

 「被害が出てからでは後手後手に回る。八溝地域は県内有数の林業地帯。捕獲や柵の設置などシカ対策に手間も費用もかかるようになると、損失も大きい」

 県自然環境課で野生鳥獣を担当する伊藤誠記(まさき)課長補佐はこう話す。福島、茨城県境の八溝山地周辺の県北東部は良質の木材が育っており、林業を守るためにシカ対策は重要という。

 シカに樹木の表皮を剥がされると、木材としての価値が下がるだけでなく、水や養分を運ぶ形成層がダメージを受け、枯れる場合もある。また、苗木も被害に遭いやすい。

 シカの捕獲には補助制度があるが、捕獲効率の低い市町も取り組めるよう、県は補助額算出に「均等割経費」を導入。捕獲数0~20頭でも事業を実施した市町に一定の補助金が出る仕組みを提示する。

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