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【憲法施行70年】自民党、保守色強めた「24年改憲草案」を棚上げ 野党との協調路線を優先し、党内に不満も

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【憲法施行70年】
自民党、保守色強めた「24年改憲草案」を棚上げ 野党との協調路線を優先し、党内に不満も

 前文は17年草案を全面的に書き換え、「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家」とするなど、「歴史」をうたった。

 1条では天皇について、17年草案になかった「日本国の元首」との位置づけを加えた。「日本国民は、国旗および国歌を尊重しなければならない」との条項も追加した。

 9条は、17年草案では「自衛軍」を保持としていたが、24年草案は国を守る組織であることを明確にするため「国防軍」に改めた。9条では新たに「領土、領海、領空の保全と資源確保」を国の義務と定めた。

 家族を社会の基礎的な単位とし、「家族は互いに助け合わなければならない」という24条を新設したのも特徴だ。また、17年草案にはなかった「緊急事態」を章として設け、武力攻撃や大規模自然災害時の内閣の権限強化を規定した。

 24年草案は、民進党や共産党の批判の的になっている。与野党の協調路線を最優先する党憲法改正推進本部の保岡興治本部長は、草案を「党の公式文書の中の一つ」と事実上棚上げした。具体的な案を棚上げするという分かりにくい対応には、党内でも「明文化した党の案は掲げておくべきだ」との不満が出ている。

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