産経ニュース

将来推計人口、楽観は禁物 「戦略的に縮む」発想を 論説委員・河合雅司

ニュース 政治

記事詳細

更新


将来推計人口、楽観は禁物 「戦略的に縮む」発想を 論説委員・河合雅司

大勢の人が行き交うJR渋谷駅前のスクランブル交差点。50年後の日本の人口は…=東京都渋谷区(寺河内美奈撮影) 大勢の人が行き交うJR渋谷駅前のスクランブル交差点。50年後の日本の人口は…=東京都渋谷区(寺河内美奈撮影)

 国立社会保障・人口問題研究所が描いた日本の未来図は、5年前の推計で2048年とした総人口1億人割れの時期を2053年へと5年遅らせるなど、多少は明るい姿となった。

 だが、下り坂の斜度がやや緩やかになっただけで楽観は禁物だ。推計が前提とした2065年の合計特殊出生率は1・44と相変わらず低水準である。少子化の流れが根本的に変わるとみているわけではない。

 しかも、人口減少スピードが和らぐとした根拠には課題がある。第1の根拠は晩婚・晩産に伴う30~40歳代の合計特殊出生率の上昇だが、30代後半以降の初産では「2人目を産もう」とはなりにくい。これでは出生数は下げ止まらない。

 2つ目の根拠は平均寿命の延びだ。出生数が多少持ち直すため、2065年の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は5年前の推計の40・4%から38・4%に改善するとした。

 だが、平均寿命の延びは高齢者数の増加を意味する。その分、高齢者向けサービスの量も増え、社会保障財源や介護職などの人材確保も求められる。

続きを読む

関連ニュース

「ニュース」のランキング